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   航空 宇宙 spa向井千秋 記念こども科学館 

          手作り軽飛行機の傑作

 
 
  本機は群馬県館林市にある「向井千秋記念子供科学館」に展示されたもので機と共
 に製作者の「大西勇一氏」や「タテバヤシエアロ社」等も紹介されている。

 向井千秋記念こども科学館
 プラネタリウム、天文台を
 有し展示品、スペースも
 リーズナブルな地方都市の
 科学博物館である。

 館林出身の向井さんの生い
 立ちや業績についても分り
 易く展示されている。宇宙
 で実験した宇宙メダカの今
 だに生きている子孫も見ら
 れる。
   (向井千秋氏は館林出身)


スバルプレン
 大西勇一氏はスバルの水平対向エンジンを用いその出力に相応しい機体、プロペラなどを自作し自らの操縦にて神奈川県茅ヶ崎市から、大島(伊豆大島)の海上を往復飛行した。
●主要諸元
  全長:6.9m 全幅:12.2m 全高:1.6m   
  エンジン:
   水平対向4気筒 1100cc
   圧縮比:9.0
   Max. hp:62hp/6000rpm  
   Max.Tq:8.7kg-m/3200rpm
  始動方式:手動
  プロペラ直径:1.28m
  総重量:310kg
  max speed:100km/h
  巡行speed : 75 km/h

●フライト 
                   〔上は新聞掲載のフライト時写真〕
 出発 神奈川県茅ケ崎市 馬入川堤防土手上 
     
(別資料では、上記と同一地にある「湘南シーサイドカントリークラブ」とも) 
 日時 1970年 (昭和45年) 7月28日 Am 8:15
 到着地,時刻 : 大島空港 Am 9:10
 帰路 同空港発 Am 9:58  →  出発地へ  Am 10:38 到着
 茅ヶ崎 ― 大島間距離 60km

●機体・エンジン各部
  スバル1000cc エンジンでトライ後、同1100cc(ff-1車)にてフライト実施 
   
 プロペラは出力軸に直結されていると思われるので、エンジンは後ろ向きのようだ。排気管はヘッドから出た後見事に切断されているので、さぞかし爆音は勇ましかったであろう。後側の排気管出口はもろに向かい風を受けるが…。
 ラジエータが見えなかったが上部に冷却水ホースがサーモスタットと見られる部品に繋がっている。フライト時の白黒写真(上の上)に見られるエンジン下の黒いものがラジエータと見られる。また 排気管の処理も実機では全て後方に向けられているようだ。
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  ちなみにスバルFF車は水平対向,アルミ多用軽量エンジン,冷却ファン無しのデュアル
   ラジエ-タ 方式採用など当時大変特徴ある車であった。
    軽量,コンパクト,冷却性のよいところなどから飛行機用として選ばれたのであろう。
    車両の特徴は他にも多く、スペアホィ-ルをエンジン房内に置き、重量バランスを良く
   しつゝ 大トランクルームを実現,トーションバー方式のウィシュボーンサスペンション,
   インボードブレーキ,一部には当時稀なラジアルタイヤ標準装着等々とてもユニークで
   開発技術屋達の熱い思いが詰まった一品であった。

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 後方より












 

 シンプルなコックピット
 











 
 ラダーコントロールは
 ワイヤーの両引き仕様












大西勇一氏と館林飛行場        
 

上右は、館林飛行場模型(滑走路中央を一般道路が横切っており両側に踏切がある

大西氏その他の取り組み

 最初の手作り飛行機には「パブリカ」の 700cc
エンジンが選ばれ、地上5mくらい揚がった。
 パブリカエンジンは空冷コンパクトなので飛行機
向きだが、機体に対しては出力が見合わなかったと
思われる。

 近くにある利根大堰という利根川の水を取り入れ
る施設には広い水面がある。多分これを見てひらめ
いたのは「ここから飛び立ちたい」であったろう。
興味を持つと何でも実行したようです。


 最も下は、模型飛行機のエンジンを利用した飛行機
を試作したものだが、少ない出力でどれだけの飛行が
可能か? よしやってみよう … こういう発想が本物の
技術屋だ。

 一方、例年琵琶湖で行われるコンテストでは、単に
楽しんでいるだけではなく、人力での飛行の可能性を
本気で追及するチームが多く見られる。
 古今人々の空への夢は様々である。




 最後に宇宙飛行士向井千秋さん研究の一つ「宇宙メダカ」の子孫です。
      


出典 
  ◆ インターネット航空雑誌 ヒコーキ雲
   ◆ Wikipedia
   ◆ 館林市 向井千秋記念子供科学館展示資料
   ◆ 神奈川新聞 1970-7-29付





  
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