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M1 かに星雲
Astrophoto gallery / M1 Crab Nebula
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かに星雲の画像
この画像は通常の LRGB 画像と、H
α
フィルターによる画像をコンポジットしたもの
です。
撮影の狙いは複雑なフィラメント構造を捉えることです。
望遠鏡はTOA150 fL=830mm(reducer使用) F5.5 撮影 2012年11月
カメラ ビットランBJ53L 露出: L:8'x6 Ha:15'x6 RGB:各4'x6 2x2bin
下の画像は前年の2011年11月撮影で、ナローバンド無しです。
露出: L:8'x8 RGB:各4'x6 2x2bin
以下は今シーズン(2013年12月)撮った、ナローバンドフィルターだけの画像です。
SAO合成のハッブルパレットです。
露出 S2:20'x6 Ha:20'x7 O3:20'x6
フィラメントの細部はオールナローバンド画像が最もよく写り期待した効果が認められ
ますが、「虹色のかに星雲」になりました。各バンドのモノクロ版は下の写真です。
3つのバンドの波長域は
左欄の図のような範囲
(
※
)ですが、虹色になったのは、3バンド
ともにしっかり写ったことに加えて、3原色でマッピングしたためそれぞれの強さの微妙に
違う部分が色彩を作ったのだと思います。 (3バンドの強さが同じところは白くなります)
SU画像
周辺はやや弱いものの中央付近はしっかり写っています。
Ha画像
全体がまんべんなく写っています
OV画像
これも全体的に写っています。
AOO画像とSOO画像です。
前ペイジの網状星雲は、Ha,OVがしっかりしていましたが、どちらも超新星残骸ですので
何か共通点があるのかも知れません。
網状星雲
-
ぺりかん星雲
バナースペース
M1 かに星雲
Crab Nebula
おうし座
距離 6500光年
(7200光年とする説も)
NGC番号 : 1952
1054年現れた超新星(SN 1054)による爆発残骸。…とは有名なお話しですが、もう少し調べてみると…。
かに星雲の中心にある星は、かにパルサーと呼ばれる中性子星で、1969年に発見されました。直径は約10km。光度は16等級。1秒間に30回という高速回転をしており、33msの周期で電波やX線を出し、また可視光線で星雲全体を照らしているそうです。
非常に強いX線を放出していて、X線天文学において、エネルギーの到達、通過などの単位として使われるそうです。
つまり「かに」の「クラブ(crab)」が単位で、1クラブ,1ミリクラブと言うように使われる。かにが1匹、2匹…と?。
ちなみに 1ミリクラブは2.4×10の
-14乗 ワット/平方mなどと表すのだそうです。
(Wikipedia 他)
※
ナローバンドフィルター特性
ハッブルパレット
SU 波長の長い赤
赤
にマッピング
Hα 波長の短い赤
緑
に 〃
OV 青と緑付近
青
に 〃