画面の中央やや左下よりに明るく輝くのは、反射星雲に囲まれたオリオン座 LP 星で、その左に見える暗い領域は、LP 星の移動で生じた空洞だとされています。 LP
星の右上(画像中央)でうっすらと輝くのは、2002年にハッブル宇宙望遠鏡が発見したオリオン座 LL 星です。
LL 星の周囲は、トラペジウムから放出されるガスの流れと恒星風でできた衝撃波が見られますが、これは bow-shock(バウショック) と呼ばれています。バウショックは船が水面を進むときに生じる波型から来た言葉です。
下は bow-shock waveを更にUPしたハッブル画像です。ショックウェーブは 画像で見える範囲だけでも上下に半光年もありそうです。
中央の LL星の周りにバウショックウェーブがかすかに映りました。
Haバンドフィルター5分露出、矢印先端です。
そのほかのオリオン座の星雲
オリオン大星雲のすぐ南(下)にある NGC1999
NGC1999は近くのV380星という産まれたての大質量星により輝く反射星雲です。
下のHα白黒画像では星雲の中に鍵穴型の一見暗黒帯風に見えるものがありますが、これは星からのジェットで吹き飛んだ空洞です。隣はハッブル鏡の画像です。
周囲にはハ―ビッグハロー(HH)天体に囲まれていて、HHの1,2番が直ぐ傍です。
HH222はまるで滝のようなHH天体です(※印)
下は APOD 2011.Oct.24 の記事です。 The Waterfall Nebula と紹介され
ていますが、まさに驚くほど写実的な滝です。
画像をクリックするとAPODペイジにジャンプします。
Sh2-263
エンゼルフィッシュの口元にあるので食べられそうな星雲
NGC1788 フォックスフェイス星雲
IC426 三ツ星の一つ「ミンタカ」の光を反射している星雲
IC 434 馬頭星雲付近
M78
Sh2-261
IC 2162 by fL830mm
IC2162 by fL407mm
IC2162 & monky (by fL256mm both) IC2162 & sh2-261
オリオン座の一等星
リゲル、ベテルギウスと0等級代の星が2つ、そしてベラトリクス1.64、アルニラム1.69、アルニタク1.74と明るい順に続きます。1.5を越すと四捨五入なのか1等級とは言わないようですが、1等級に近い明るい星も加え、すぐ隣のおおいぬ座、こいぬ座のシリウス、プロキオンが加わりとてもにぎやかです。
左の表には1.5等級より明るいいわゆる一等星を並べましたのでご覧ください。
順位 | 視等級 | 恒星名/星座 |
1 | -1.47 | シリウス/おおいぬ座 |
2 | -0.72 | カノープス/りゅうこつ座 |
3 | -0.1 | リギル・ケンタウルス/ケンタウルス座 |
4 | -0.04 | アークトゥルス/うしかい座 |
5 | 0.03 | ベガ/こと座 |
6 | 0.08 | カペラ/ぎょしゃ座 |
7 | 0.12 | リゲル/オリオン座 |
8 | 0.34 | プロキオン/こいぬ座 |
9 | 0.42 | ベテルギウス/オリオン座 |
10 | 0.5 | アケルナル/エリダヌス座 |
11 | 0.6 | ハダル/ケンタウルス座 |
12 | 0.77 | アルタイル/わし座 |
13 | 0.81 | アクルックス/みなみじゅうじ座 |
14 | 0.99 | アルデバラン/おうし座 |
15 | 1.04 | スピカ/おとめ座 |
16 | 1.09 | アンタレス/さそり座 |
17 | 1.15 | ポルックス/ふたご座 |
18 | 1.16 | フォーマルハウト/みなみのうお座 |
19 | 1.25 | デネブ/はくちょう座 |
20 | 1.3 | ベクルックス、ミモザ/みなみじゅうじ座 |
21 | 1.4 | レグルス/しし座 |